藤沢市が所蔵する大正末期から昭和初期に製作されたモノクロ・コロタイプ版絵巻の複製品を展示します。
コロタイプとは、フランスで発明され、明治時代に日本に入った印刷技術で、現在普及している網点(ドット)の連続によるオフセット印刷と違って、連続した色彩階調による印刷技術です。
実物の忠実な表現方法として、絵画類の複製に用いられますが、その分、製作コストは高く、当時はまだカラー・コロタイプ印刷は普及に至りませんでした。
中でも注目されるのは、室町時代の秋の行事風景を描いた「祭礼草子絵」(国・重文。尊経閣文庫蔵)で、数ある絵巻物全集の類には取り上げられていません。そのため、今回展示する複製でのみ、その全体を見ることができる貴重な機会です。また、平治の乱(1160)を描いた平治物語絵詞の六波羅行幸の場面は、切手にも採用された有名な場面です。
※この展示は、前期と後期で展示替えを行います。各会期の展示予定作品は、次のとおりです。
●前期:3月7日(火)~4月9日(日)
●後期:4月11日(火)~5月7日(日)
開催期間 | 2023年3月7日(火) 〜 5月7日(日) |
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時間 | 10:00~20:00(土日祝は18:00まで)※4/10(月)休室 |
場所 | 藤沢市民ギャラリー常設展示室 |
料金 | 入場無料 |
アクセス | 小田急江ノ島線・JR東海道線「藤沢駅」徒歩1分 |
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TEL | 0466-27-0101 |
お問い合わせ先 | 藤沢市郷土歴史課 |