3月3日の桃の節句に行われる「雛祭り」は、平安時代にまで起源がさかのぼるといわれています。その後、江戸時代に入ってからは年中行事として定着し、さまざまな人形や調度品が作られるようになりました。
鎌倉国宝館の雛人形コレクションは、その大部分が江戸時代の作品であることが特徴です。享保年間より大流行した能面のような顔立ちの享保雛や、箱書に年紀の入った資料的価値の高い古今雛、雛人形の古形とされる立雛など、多様な形式の雛人形を取りそろえています。ほかにも御殿飾りや雛段飾り、御所人形や毛植人形など、雛の宴を彩る人形たちが一堂に会します。また、種類豊富な雛道具も見どころのひとつ。とくに蒔絵やガラス、陶器などで精巧に細工されたミニチュアの調度品類は、当時の工芸技術の枠をこらした見事な出来映えです。
雛祭りは、子どもの成長が簡単ではなかった時代、健やかに成長した子の姿を祝い、そして愛でる機会でもありました。年に一度の本展で、可愛らしい雛人形の数々をご観覧いただくとともに、それらを大切にしてきた人々にも思いを馳せていただければ幸いです。
◆主な出品予定作品
・享保雛(鎌倉国宝館・河内家旧蔵)
・古今雛(鎌倉国宝館・小西家旧蔵)
・五人囃子(手塚家蔵)
・雛段飾り(鎌倉国宝館・阿部家旧蔵)
・立雛(野村家蔵)
ほか
◆観覧料
一般500円、小・中学生250円
※身体障がい者手帳の交付を受けた方と付き添い1名、鎌倉市に通学している小学生~大学院生、および鎌倉市内在住の方は無料
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開催期間 | 2025年2月1日(土) 〜 3月16日(日) |
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時間 | 9時~16時半(入館は16時まで) |
場所 | 鎌倉国宝館(鶴岡八幡宮境内) |
料金 | 一般500円、小・中学生250円 |
アクセス | JR横須賀線・江ノ電「鎌倉」駅より徒歩約12分 |
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主催・協賛団体など | 【主催】鎌倉国宝館(鎌倉市教育委員会) |
TEL | 0467-22-0753 |
お問い合わせ先 | 鎌倉国宝館 |
ウェブサイトURL | https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2025/20250110.html |