平安時代中期からの約 100年にわたり、平泉藤原氏(※)は東北地方の平泉を拠点に繁栄しました。藤原清衡は、戦没者を供養するために中尊寺を建立し、2代基衡は毛越寺、3代秀衡が宇治の平等院鳳凰堂をモデルとした無量光院を建立します。このようにして、清衡が築いた仏教を中心とした国づくりが、3代にわたり発展していき、平泉は都市として繁栄していきました。しかし、初代清衡から4代泰衡にわたり栄華をきわめた平泉藤原氏は、文治5年(1189)に源頼朝の奥州攻めにより滅亡します。『吾妻鏡』には、平泉藤原氏が築き上げた浄土世界に感激した頼朝が、平泉の寺院を模して永福寺を建立したことが記されています。戦乱が続いた後に平和を求める意識は、平泉藤原氏から頼朝へと引き継がれました。
本展では、平泉の出土品や、史跡永福寺跡の出土品を通して、平泉藤原氏の栄華や、鎌倉へと伝わった平泉の文化について紹介します。
※一般的には「奥州藤原氏」として知られていますが、近年の研究では、奥州=陸奥国だけではなく、出羽国にも勢力が及んでいたことから、「平泉藤原氏」と呼ばれるようになっています。
◆主な出品予定作品
●後三年合戦絵巻〈中巻〉「鬼武と亀次の一騎打ち」(岩手県立博物館蔵)/●白磁四耳壺(柳之御所遺跡出土・岩手県教育委員会蔵)【3月下旬より展示予定】/●紺紙金銀字交書一切経(摩訶般若波羅蜜経 巻第三十)〈複製〉(えさし郷土文化館蔵)/●人面墨画土器〈複製〉・折敷(人々給絹日記)〈複製〉(柳之御所遺跡出土・平泉世界遺産ガイダンスセンター蔵)
総展示数:約95点
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開催期間 | 2025年3月15日(土) 〜 6月21日(土) |
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時間 | 10時~16時(入館は15時半まで) |
場所 | 鎌倉歴史文化交流館 |
料金 | 一般400円、小・中学生150円 |
アクセス | JR「鎌倉」駅・江ノ電「鎌倉」駅西口より徒歩約7分 |
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主催・協賛団体など | 【主催】鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市教育委員会) |
TEL | 0467-73-8501 |
お問い合わせ先 | 鎌倉歴史文化交流館 |
ウェブサイトURL | https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/koryukan.html |