播磨みどり(1976年生まれ)は、版画を介して様々なメディアの作品を手掛ける現代美術家です。印刷物の持つ「複製」と「量産」という特性に興味を抱く播磨は、雑誌や新聞など既存のメディアをコピーし貼り合わせた立体作品やそれらを用い構成したインスタレーションを制作し、国内外で発表しています。
本展のタイトル「裏側からの越境 / Crossing The Boundary From Behind」は版画の特性に由来します。版画は、ポジとなる表のイメージを想像しながら、ネガである版を裏側から制作するという工程によって完成します。制作途中は裏側から間接的にしか見ることができません。播磨はインクや光が版の裏側から越境するという事象に注目し、表現としての可能性を追求してきました。
本展では、「版画や印刷物におけるフィクショナルな時空間」をテーマとしたインスタレーション、映像の新作を発表します。その一部の作品は展覧会に先立ち、FASで滞在制作したものです。また、1年間、毎日出るゴミを使って1日1つの立体を制作し、日々の消費行為を可視化した《Democracy Demonstrates》(2017)を再構成して展示します。今回の作品制作のために、播磨は藤沢市内のごみ処理施設を取材したり、スタジオと周辺環境に改めて目を向けたりしました。この地と深く結びついて生み出された作品を是非ご覧ください。
(公式サイトより引用)
【関連イベント】
播磨みどりアーティストトーク
10月9日(日) 14時~15時
本展示会の作品について、作家本人による解説。
定員:15名※要事前予約
対象:どなたでも
参加費:無料
お申し込み方法:
9月25日(日)から申込受付開始。
藤沢市アートスペースに電話(0466-30-1816)または直接来館。
●参加者氏名●お住まいの市町村名●電話番号
をお知らせください。
受付時間:開館日の10時~17時
※1回の応募につき2名まで申込み可能 ※定員に達した時点で受付終了