長谷寺の「地獄」展が、この夏もやってきました。
今年は、鎌倉幕府の3代将軍・源実朝が28歳の若さで暗殺されてから、ちょうど800年を迎えます。
歌人としても知られる実朝は、「罪業(ざいごう)を思ふ歌」と題して、こんな和歌を詠んでいます。
(「金槐和歌集」652)
この歌には、「自分はやがて地獄に落ちる身なのだ……」
との思いが込められています。実朝に限らず、平安時代や鎌倉時代の人々の多くは、仏教的な罪業観(罪の意識)にさいなまれていたようです。
そのため、そうした罪の意識や地獄への恐怖から救ってくれる仏さまー阿弥陀如来(あみだにょらい)や観音・勢至菩薩(かんのん・せいしぼさつ)、地蔵菩薩など―への信仰がさかんになりました。
浄土系寺院として長い歴史を歩んできた鎌倉の長谷寺には、本尊である観音菩薩のほか、阿弥陀如来や法然上人(ほうねんしょうにん)への帰依(きえ=拠り所にすること)をものがたる寺宝が多く伝わっています。
いにしえの人々の、祈りのこころに触れてみてください。
開催期間 | 2019年7月12日(金) 〜 9月23日(月) |
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時間 | 9時~16時(閉館16時半) ※開催期間中無休 |
場所 | 観音ミュージアム(長谷寺境内) |
料金 | 大人(高校生以上)300円 |
アクセス | ・JR 横須賀線、鎌倉駅よりバス「長谷観音」下車、徒歩5分 ・小田急線、藤沢駅下車 ・横浜横須賀道路から朝比奈I.C.下車県道204号にて約30分 |
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TEL | 0467-22-6100 |
お問い合わせ先 | 観音ミュージアム |
ウェブサイトURL | https://www.kannon-museum.jp/ |
チラシ等関連資料 | 添付ファイル |