「鉄人28号」(1963年)をロボットアニメの嚆矢として、その後「マジンガーZ」(1972年)の大ヒット、新風を吹き込んだ「機動戦士ガンダム」(1979年)の影響下、現在に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきました。
日本独自ともいえる進化と広がりを見せてきたそのデザインの変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に、映像的なリアリティを与えるために、デザインや設定上での創意工夫が凝らされ、多くのファンを魅了し続けてきました。
本展では、ロボットアニメにおけるデザインと映像表現の歴史を、「リアリティ」を生み出す上で重要となる「メカニズム」と「大きさ」を軸に検証します。
その上で「巨大ロボットとは何か?」を観覧者とともに考えます。
主人公のロボットへの「搭乗」、そして「合体」、「変形」は巨大ロボットの、いわば「お約束」。
そうしたメカニズムの魅力を、デザイン画やアニメ劇中の場面などから制作した造形物によってお伝えします。
巨大ロボットの「大きさ」は、アニメ劇中にていかに表現されてきたか?
現実にありそうなそうしたロボットたちの一部分(あるいは全部)を、劇中で設定された通りの大きさに引きのばしたらどう見えるか?
アニメの登場人物になった気分でご鑑賞ください!
架空のロボットが、あたかも本当に存在するかのように「内部透視図」が描かれてきました。装甲の裏側、そして隙間にのぞくメカは、架空メカの「実体化」への欲望なのか、制作者のフェティシズムか?
現在ではプラモデルや玩具でも当たり前のように内部メカが再現されることが多くなったロボットの「内部」に注目します。
宮武一貴氏(スタジオぬえ)が本展のために巨大ロボットをテーマとした巨大絵画2点の制作を横須賀美術館にて行いました。うち1点は横須賀会場で初展示となります。日本のメカニックデザイナーの草分け的存在である宮武氏の描くロボットワールドをご堪能ください!
【作家略歴】
宮武一貴(みやたけ かづたか)
横須賀市生まれ。SF クリエイター集団「スタジオぬえ」主幹の1人として活躍。「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「超時空要塞マクロス」「交響詩篇エウレカセブン」などの数多くの映像作品にデザインを提供。日本のみならず世界中のロボットシーンに絶大な影響を与えている。
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※応募締切1/25(木)※ご応募は締め切りました。沢山のお申し込みありがとうございました!
開催期間 | 2024年2月10日(土) 〜 4月7日(日) |
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時間 | 10時~18時 |
場所 | 横須賀美術館 (神奈川県横須賀市鴨居4-1) |
料金 | 一般 1,300(1,040)円 ※( )内は20名以上の団体料金 |
アクセス | 【鎌倉・藤沢など神奈川県西部からお越しの場合】 【東京・横浜方面からお越しの場合】 |
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主催・協賛団体など | 主催:横須賀美術館 |
TEL | 046-845-1211 |
お問い合わせ先 | 横須賀美術館(代表) |
ウェブサイトURL | https://www.yokosuka-moa.jp/ |
備考 | ■「日本の巨大ロボット群像 ―巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現―」公式ウェブサイト |