講師:伊藤 一美氏 (鎌倉考古学研究所理事)
西郷吉兵衛、また吉之助、「西郷さん」と親しまれてきた彼の生き方、考え方を、彼の手紙から振り返ってみることが今回の狙いです。
西郷の書簡集は、大正12年1月、日本史籍協会刊行の「西郷隆盛書簡集」が最初であり、同15年(1926)大西郷全集刊行会編「大西郷全集」3冊本、渡邊盛衛編「大西郷書翰大成」5冊本などが出ています。
いまは、藤井貞文氏による校訂で日本史籍協会叢書102(1929刊・2003年復刻/東京大学出版会)、が大変利用しやすいものとなっています。
西郷の手紙は、安政2(1855)年8月の横山三円宛てから亡くなる前の明治10(1877)年3月28日河野圭一郎宛てまで、180通が残されています。
その宛て先は、小松帯刀(清廉)、大久保一蔵(利通)、大村益次郎、山形狂助(有朋)、西郷従道、黒田嘉右エ門(清隆)、吉井孝輔(友實)、勝安芳、楫取素彦、福島種臣、板垣退助、三条実美、大山弥助(巌)、忍向(月照)、そして西郷に最後までついていく桐野利秋、別府新助も見えます。この名前を見るだけでも幕末から明治初めの政治史を語ることが出来るくらいです。
西郷がいかにその人生を過ごしてきたか、血気盛んな時期、島流しの日々、薩長との軋轢、政府からの招請、新国家建設への情熱、そして下野へ。
その軌跡は近代日本の縮図といえましょう。
開催日 | 2018年9月16日(日) |
---|---|
時間 | 14時~16時 |
場所 | 善行公民館ホール |
料金 | 資料代500円 |
アクセス | 小田急線善行駅西口徒歩3分 |
---|---|
主催・協賛団体など | 主催/善行雑学大学 |
TEL | 0466-82-0517 |
お問い合わせ先 | 善行雑学大学 宮田英夫さん |
備考 | 【次回のお知らせ】 |