10月某日、とことこ湘南広報係・クック、手ぬぐい巻いて坂道をとことこ。どこにやってきたのでしょうか。
「わぁー! 広いところに出たよ! ここって何?8ω8」
ここは、茅ヶ崎市芹沢の田んぼが広がるエリアです。
その中の一角で、田んぼ活動をしている市民グループ「田んぼびと」さんたちの、稲刈りに参加させてもらいに来ました。
◆大人から子どもまで、皆で稲刈り!
収穫が進んでいます。メンバーは地元のお母さんと園児~小学生位の子供たちが中心。
「クックご飯大好き。これはご飯のお米? 8ω8」
「こんにちは、クック。うちで育てているのはもち米。『マンゲツ』っていう品種のもち米を育てているんですよ!」(田んぼびと 代表・南さん)
「おモチになるお米なんだ! クックおモチもだ~い好き!!! *8ω8*」
クックはおモチみたいな顔してますからね。
「みんなでお米が作れちゃうなんてすごいね~。今日はしゅうかくだけど、お世話もみんなでするんだよね? 8ω8」
それでは、順を追って見てみましょう!(写真提供:田んぼびとさん)
~6月~
夏も近づく6月、まずは田植えから。
保育園児の子たちも参加して、この日は100人近い大人数。
みんなで田植え。泥んこまみれになるのもなんだか楽しそう。
田植え完了。空と雲が田んぼに映って清々しい光景ですね。
~9月~
その後は月1回程度、様子を見ながら雑草取りなどのお手入れを。ぐんぐん育って、9月にはここまで成長しました!
~10月~
そして10月、稲穂が垂れ下がり、実りの秋を伝えます。ついに収穫です!
大人はもちろん、子供たちも一生懸命、稲刈りを頑張っています。
時は来た! クック! 今こそお手伝いだ!!
足はビニールで毛皮をガード。鎌も持たせてもらって準備万端です。
よいしょ…
……?
…う、嘘でしょう。これ以上屈めません。
頑張っているのですが、なかなか根元まで鎌が届かないようです。
頑張っては、いるんですよ。
田んぼびとさんによるお手本。ザクッと刈り取る音が心地よいですね。
◆1粒の籾から、お茶碗1杯へ。日本の食を支えてきた「お米」
さて、気持ちを切り替えて、レポートを頑張ることにしたクック、田んぼびとさんに稲を持たせてもらってうれしそうです。
「ちっちゃい苗が、ここまで大きくなるんだね~! お米もいっぱいなってるよ! 8ω8*」
1粒の籾(もみ=殻が付いたままの状態の米の実)が1本の苗になり、更に茎が枝分かれするように増えて(「分けつ」と言うそうです)20本程の茎が生えた状態に。
そこからできるお米は約2,000粒。大体お茶碗1杯分だそうです。
つまり、1粒のお米がお茶碗一杯に!
「お米ってすごいね~。だから、ご飯を食べる時も、1粒1粒を大事に食べるんだね 8ω8*」
刈ったお米は束ねて「掛け干し」に。現代の米作りでは機械乾燥が一般的になっているのですが、掛け干しはゆっくり乾燥する間に茎から籾に栄養素がいきわたり、香りがよくおいしいお米になるのだとか。
この後精米して、12月にはできたもち米を使った餅つき大会が開催されて、今年のお米作りは1段落。
自分たちで作ったお米を使った、つきたてのお餅は最高なんだとか。おいしそうですね!
◆「田んぼびと」は2003年発足。「食」と「命」を学ぶ、”自然の学校”
田んぼびとさんの活動自体は、今年で15年目になるそうです。
「元々は2003年に『皆でもち米を作って、お正月にお餅を食べよう!』というコンセプトで始まりました。
苗を作って田植えをするところからお餅になるまでを年間通して経験することで、子供たちに『自分たちで作って、自分たちで食べる』こと、自然のサイクルの中で『命をつないでいくこと』を体感して学んでもらえているのかな、と思います。
メンバー同士、世代を超えてコミュニケーションが取れる場所にもなっていますね」(南さん)
お子さんと参加されているお母さんも、「子どもたちはみんな、”お手伝い”じゃなくて1人前の”即戦力”になってくれます。声を掛け合ったり、作業の優先順位を考えて行動したりと、活動の中で自主性が育っていっているようです」と、話してくれました。
メンバーは随時募集中。参加してみたい方は、TEL 090-8011-3456 南さんまでお問い合わせを。
↑今年採れた餅米(精米済)は、数量限定で11/25(日)の「とことこマルシェ」にも持ってきてくれるそうです。活動についてなど、その場でもぜひ聞いてみてくださいね!
公式ブログ:「茅ヶ崎 田んぼびと」
【オマケ】
田んぼびとの子供たちに遭遇。「こんにちわ~。何してるの? 8ω8」
「あ! クック!」「クックにも見せてあげるね!」
女の子たちがバッタとカエルを見せてくれました。
「わぁ~ 小っちゃくてかわいいね~ *8ω8*」
田んぼびとさんのお米は有機栽培、無農薬だそうです。
田んぼでも色々な生き物が見られそうですね。