5月12日(土)、13日(日)に行われた茅ヶ崎アロハマーケットでも、アロハスピリットを学ぶワークショップを行ったカフ・イライアス・カモホアリイ・パーカーさん(以下イライアス・パーカーさん)が、茅ヶ崎市立松林小学校の5年生の子どもたちに“アロハの心”を伝えにやってきました。
給食を挟んで4時間目と5時間目に2クラスずつまとめての授業でしたが、視聴覚室に入ってきた子どもたちはちょっと戸惑っているような、ワクワクしているような…
黒板に歌詞と日本語訳を書いて覚えるのではなく、聞いて、見て感じてほしいという理由で教室の中にはイスと机ありません。
お互いにしっかりと顔を見て話しが出来るように輪になって床に座って、さあ、授業のはじまりです!
マーカウカウ?(用意はいい?)
アーイ(いいよ!)
イライアス・パーカーさんと子どもたちの掛け声の後、ハワイ在住者のほとんどが口ずさめるというハワイ賛歌「HAWAI’I ALOHA」の意味を1つづつ説明し、みんなで復唱します。
戸惑い気味で顔が強張っていた子も、イライアス・パーカーさんがウクレレを弾きながら歌いだすと、たちまちニコニコと表情が和らぎました。
実際にアーティストが歌う映像を観た後、先生たちも輪に加わって全員で立って「HAWAI’I ALOHA」を歌います。
男の子も女の子も関係なく、笑顔で手をつないで歌おう。
相手の目をしっかり見て、心と心で感じあおう。
自分の生まれ育った場所を誇りに思い、その気持ちをみんなで育んでいこう。
辛い時があっても、優しいそよ風を頬に受けて、また頑張っていこう。
「HAWAI’I ALOHA」の歌詞に込められた思いをが今日の授業を受けた子どもたちの心に響き、そしてその子たちからまた別の子たちに伝わっていったらいい、とイライアス・パーカーさん。
そして…
給食の時間、5月15日(火)に60歳の誕生日を迎えるイライアス・パーカーさんに子どもたちから「ハッピーバースディ♪」と、歌の贈り物がありました。
ハワイと茅ヶ崎がまた少しつながった1日です。
■カフ・イライアス・カモホアリイ・パーカー さん
オアフ島ホノルル生まれ。
ハワイの伝統的な里親制度「ハナイ」に添い、母方の祖父母に育てられる。彼らの指導の下、幼い頃よりハワイ語、チャント(詠唱)、踊り、祈祷、儀式、音楽など、伝統文化、技能を習得してきた。
ハワイ大学ハワイアン学科に進み、ハワイ文学の研究に従事する傍ら、父親から伝授されたウクレレの才能も発揮し、過去にミュージシャンとして来日したことも。
現在はハワイ伝統文化継承者であるKahu(カフ)として、冠婚葬祭をはじめ、イベントで祈祷をささげるなど、伝統的なハワイ文化を今日に残し、次の世代につなげていく活動を行っている。