いつも子どもに様々な発見と学びを届けてくれる「藤沢市湘南台文化センター こども館」で、みんな大好き「恐竜」がテーマの企画展「わくわく! どきどき! ジュラシックヒーローズ ~こども館恐竜展~」を開催中です!!
これは絶対に楽しそう! と、撮影に協力してくれる「とことこ子ども記者」3名(S君10歳・G君8歳・Kちゃん7歳)と一緒に、恐竜をそもそもよくわかっていないクックを連れて取材にお邪魔しました!
クック「きょうりゅう、ってどんなかんじ? お友達になれるかな~ 8ω8」
まずはティラノサウルスの足跡を辿って入場。
これは実際の大きさだとか!
Kちゃん(写真左)と比べると大きさが伝わってきますね。
トリケラトプスのお出迎えです。
顔としっぽがまるで生きているように動いて凄い迫力!
そして中には恐竜の化石がずらり! 小田原市にある博物館「神奈川県立生命の星・地球博物館」の協力により、たくさんの標本を借りることが出来たそうです。
企画展の展示物の総数は、博物館から借りたものを含め、その数68種・116点!!
子供向けと侮るなかれ、恐竜の秘密と最新の情報までギュッと詰め込まれた、こども館渾身の恐竜展なんです。
全部で7つのコーナーで構成されており、まず1つ目は「鳥は恐竜!?」。
「鳥は恐竜の子孫」、なんてことを、本で読んだり、TVで耳にしたりしたことがあるかもしれませんが、現在分類学上では「鳥は恐竜である」とされているそうです。
恐竜は、ご存知かもしれませんが、約6600万年前にその殆どが絶滅してしまいました。その“大量絶滅”の生き残りが「鳥」なのです!
ク「じゃあ、町にいるハトとか、カラスとかも、きょうりゅうなの!? Σ 8ω8;」
こども館スタッフ・二階堂さん「びっくりしちゃうよね。でもこの鳥を見てごらん」
ク「恐竜みたい! これも鳥なの? 8ω8 」
二階堂さん「ヒクイドリだよ。今も地球で生きている、飛べない鳥の一種なんだよ」
ク「そうなんだ! 強そうで格好いいね *8ω8* 」
二階堂さん「そしてこれが、恐竜のティラノサウルスの足だよ」
ク「あ! 足がそっくり!! ヒクイドリの足みたいだね! Σ 8ω8;」
二階堂さん「鳥と恐竜のつながりが、感じられるよね」
現在はニワトリを先祖返りさせて、”いわゆる”恐竜の様な外見に戻す「チキノザウルス計画」なる研究まで存在しているそうです。
ニワトリを恐竜に! 現実が、あの映画に追いつく日が来るかもしれません…。
2つ目のコーナーは「人と恐竜」。
実は、ここは特に恐竜ファン必見のコーナーです。
何故かというと…
ティラノサウルスの頭骨がフロアに直置き!!
恐竜展で、復元された、全身の骨格が立っている所はよく見られますが、こんなに間近にティラノサウルスの頭を、しかも見下ろす形で見られることは中々ありません。
すぐ横にはヒトの頭蓋骨も置かれているので、人間と恐竜の頭の何が違うのかよく観察をしてみましょう。
ク「うーん、大きさが全然違うかな? ティラノサウルスは大きいね! 8ω8」
二階堂さん「そうだね。でも脳みその大きさはどうかな?」
ク「ヒトの方が大きいね!! Σ 8ω8;」
さらに二階堂さん、クックにこんなものを持たせてくれました。
柴田美奈子さんという“脳ぐるみ(=脳のぬいぐるみ)”作家さんが作った「ヒト脳」と「ティラ脳」のぬいぐるみです!
重さ、大きさ、形を実際のものと同じに作っているとか。
ク「ヒトの方がすっごく重く感じるな~。持ってみるとすごくよくわかるね! 8ω8」
二階堂さん「そうだね。でもティラノサウルスは頭が悪かった、って事ではないんだよ。獲物との距離を測ったり、匂いを察知したりする、ハンターとしての能力が優れていたんだ」
ク「そうなんだ! クックもおいしい匂いを見つけるのは上手だよ。ティラノといっしょだね! *8ω8*」
…クックがティラノほど優れているかはわかりませんね。
「恐竜の形」コーナーでも、たくさんの標本を、ガラスケース越しではなく、間近でじっくり見ることが出来ます。
「この骨は恐竜のどの部分かな?」「どんな役割をしていたのかな?」
と推理したくなります。
「恐竜と星空」のコーナーでは、宇宙劇場のある「こども館」ならではの展示が見られます。
なんと、現在と、30万年前の星空の比較です! 星座の学習で馴染みのある、オリオン座も、ずいぶんと違う配置をしていますね。30万年前(写真左)は、オリオンの腕の位置がおかしなことになっています。
二階堂さん「これは、星が動く『固有運動』が原因です。これでもまだ30万年前。恐竜がいたのは更に昔の、約6600万年以上前。星の位置は今とは全然違い、オリオン座らしい配置を留めていないほどでした」
これには子ども記者たちもびっくり! 星がこんなにも動いているなんて、大人の方も驚くかもしれませんね。
この他にも、恐竜の食の秘密に迫る「肉食と植物食」や、恐竜の大量絶滅の原因の1つとされている「隕石」についてパネルや実物の展示で掘り下げる「隕石で絶滅?」、恐竜ロボットの操作や一緒に写真撮影が出来る「恐竜と遊ぼう!」など、それぞれ工夫を凝らしたコーナーが設けられています。
「展示から、子どもたち自身が様々なことを感じ取ってほしい」というのが基本の思いとしてあったという、同企画展。
1回ではなく2回、3回と巡っても、その度に新しい発見があるような”仕掛け”が施してあるそうです。
また、期間中宇宙劇場で上映中の全天周映画(=ドーム型大型スクリーンで上映する映画)「ジュラシックヒーローズ 星空の警備隊」とも、連動しており、映画を観てから展示を巡ると、思わずクスッとするような小ネタも実は隠れているのだとか。
二階堂さん「ただパネルを読んで、展示を見るだけにならないよう、想像力を刺激して、自分で色々と考えたくなる展示になるよう努めました。
”不思議がいっぱい”な恐竜展なので、『もっと知りたい』と思ったことは、気軽に、どんどんスタッフに質問してくださいね!」
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そしてもう1つのお楽しみが、同展会場内で開催されるワークショップ「恐竜のジオラマを作ろう」です。
ク「わー! ちっちゃいジャングルに恐竜がいるよ!! クックはお手手が大きいから作れないかも… ´8ω8`」
手というかもう何もかもがデカイので、ジオラマづくりは子ども記者たちにお任せです。
背景が描かれたボードと土台の上に、草木のミニチュアや小石などを自由にレイアウト。
恐竜のミニチュアを置いたら完成です!
繋げると更に壮大な景色に。
それぞれ、配置が絶妙ですね。アパトサウルスがかなり大胆にヒルネしています。
最後に撮影コーナーでパチリ! みんなありがとう!!
展示、体験、映画と盛りだくさんの「ジュラシックヒーローズ」。
恐竜は、研究者の人たちにとっても、まだまだ研究し尽くすことはできない、謎多き存在です。
住んでいた時代、食べていたもの、色々な姿、鳥との関係…調べる切り口も沢山あって、夏休みの自由研究にもピッタリではないでしょうか。
お父さん・お母さん・お友だちと一緒に、古代のロマンを探りに行ってみよう!
恐竜の動く様子なども見られる動画はコチラ↓↓↓
【2018夏休み特別企画展 わくわく!ドキドキ! ジュラシックヒーローズ ~こども館恐竜展~」の概要】
開催期間 | 2018年7月14日(土) 〜 9月2日(日) |
時間 | 9時~17時 ※8月は毎日開館 |
場所 | 藤沢市湘南台文化センター こども館 |
料金 | 展示ホール 大人300円・子ども100円 宇宙劇場:大人500円・子ども200円 ※いずれかのチケットが必要になります |
アクセス | 小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄線ブルーライン「湘南台駅」東口G・F出口から徒歩5分 |
お問い合わせ先 | TEL 0466-45-1500 藤沢市湘南台文化センター こども館 |
ウェブサイト | http://www.kodomokan.jp/ |