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招き猫クック

【クック日記・4】「猫まみれ」で猫にまみれて来ましたの巻

記事公開日:2018/06/12

この記事のテーマ:イベント・クックNOW!・取材日記


辻堂駅北口、「ココテラス湘南」6Fの「藤沢市アートスペース(愛称FAS=エファース)」にて現在、猫・猫・猫づくしの企画展、「招き猫亭コレクション 猫まみれ」が開催中です。
タイトルを聞いただけでも、とても心惹かれるこの企画展。とことこ湘南広報係のクックと一緒にお邪魔させていただきました。

猫まみれ入口に立つクック

展示の猫ちゃんたちに”仲間入り”させてもらおうと、ネコ仕様で訪れたクック。
温かく迎えてくださったFASの皆さん、ありがとうございます!

「招き猫亭コレクション」とは、匿名のコレクター・招き猫亭氏が約40年をかけて収集した、猫にまつわる美術作品のコレクション群。
これまで日本各地で企画展が開催されてきた”知る人ぞ知る”コレクションですが、今年4月に縁あってここ藤沢市へ寄贈されたのだとか!
今回は同コレクション収蔵を記念してのお披露目展示。コレクション全455点の中から135点、作家93名の作品を選りすぐって公開しています。

作品は油彩画をはじめ、浮世絵などの版画や立体まで表現方法は様々。写実的なもの、デフォルメされたもの、擬人化された姿まで、多彩な猫ちゃんが迎えてくれます。
猫と少女
入口すぐに展示されているテオフィル・アレクサンドル・スタンランによるポスター《猫と少女》(上写真手前)は、招き猫亭氏が「猫の作品を集めよう」と思い立つきっかけになったという、コレクション第1号とも言うべき作品。更にはレオナール・フジタ作《猫を抱く少女》という作品との出会いによって決意を固め、より本格的にコレクション収集を進めたそうです。(後者の作品は会場にてご覧ください!)

他にもアンディ・ウォーホル、歌川広重、歌川国芳、岸田劉生といった誰もが知る著名な画家による作品も少なくないのですが、招き猫氏は有名、無名などは一切関係なく純粋に「自分が好きな作品」であることを唯一の判断基準として集めてきたのだそうです。

鑑賞中のクック

鑑賞中のクック2

「わぁ~、かわいいねぇ~。猫ちゃんがいっぱいだ~。こっちの子は絵本みたいでかわいいし、こっちの浮世絵の子も踊っててかわいいし、猫ちゃんはみんなかわいいね~ *8ω8」

クックも可愛い可愛いとそれしか言っていませんが、純粋に楽しんでいるという点では正しい姿勢なのかもしれません。

歌川国芳《見立東海道五拾参次 岡部 猫石の由来》

歌川国芳《見立東海道五拾参次 岡部 猫石の由来》

クックが「踊っててかわいい」と言っているのは歌川国芳の《見立東海道五拾参次 岡部 猫石の由来》に描かれているこちらの猫。
手ぬぐいを被って踊り、尾の先が分かれて2本、立派な妖怪・猫又です。でも確かにそこまで悪い妖怪には見えませんね。後ろ姿もファンキーです。

高橋弘明「ジャパニーズボブテイル」とクック

「見て見てー! 猫まみれのチラシにもいた子だよ! 8ω8」

明治末期から昭和初期にかけて活躍した版画家・高橋弘明の《ジャパニーズ・ボブテイル》という作品です。
2011年に求龍堂から出版されている書籍『猫まみれ―招き猫亭コレクション』でも表紙を飾っているなど、同コレクションの”看板猫”みたいな猫なのかもしれません。
実際に目の当たりにすると細かい毛並みまで彫り込まれ、色の違うシッポの部分のふさふさ感、ふわふわ感など質感まで表現されているのがわかります。

新田岩松氏「新田猫」シリーズ

私(とこ湘Y)が特に気に入ったのはこちらの「新田猫」シリーズ。

江戸時代後期、現在の群馬県にお屋敷のあった新田岩松氏の当主が代々、岩松家の財政の助けにするために直々に描いては売っていたという珍しい猫の絵です。
当時、同地域では養蚕が盛んだったことから蚕を食べてしまうネズミの発生に悩まされており、猫の絵はネズミ除けのお守りになると信じられていたそうです。これがお殿様直筆となると更にご利益があるということで大変有難がられていたとか。
同展に飾られているのは手前から19、20、21代目のお殿様が描いたもの。
絵が描かれた背景も踏まえながら見ると実に味があって可愛らしいです。

ご本人に関しては殆ど情報が明かされていない謎多きコレクター・招き猫亭氏ですが、集められた作品は猫のリラックスしているような仕草、いかにも猫らしい表情、人と触れ合う姿が描かれたものなど、猫という生き物への温かいまなざしが詰まっているような印象でした。
「うちの子と似てる」「こういう仕草するよね」など、飼っている猫ちゃんと重ね合わせながら鑑賞される来場者の方もいるそうで、会場も自然と猫好きが集まる大変優しい空間になっています。

「1つのテーマで集められていながらこれだけ多様性があり、それでいて1人のコレクターの視点で集められたことによる確固たるまとまりも感じられる、不思議な面白味のあるコレクションだと思います。たくさんの猫ちゃんの中から、あなたのお気に入りの子を探してみてくださいね」(担当学芸員・竹上さん)

猫の行列に加わるクック
「クックも猫ちゃんたちと仲良くなれたよ!! みんなも行ってみてね~!8ω8/」

 


動画もあります(^ ^)/↑

 


【INFORMATION】
「招き猫亭コレクション 猫まみれ

  • 開催日:2018年5月19日 (土)~ 2018年6月17日 (日)
  • 時間:10時~19時(最終入館18時半)
  • 場所:藤沢市アートスペース(愛称 FAS=エファース)
  • アクセス:辻堂駅北口徒歩5分、ココテラス湘南6F
  • 料金:一般200円(100円)高校生・大学生100円※()内は10名以上の団体料金※中学生以下の方、各種障碍者手帳をご提示の方とその介助者1名は無料
  • 主催:藤沢市、藤沢市教育委員会
  • 関連サイト:http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS/
  • お問い合わせ:TEL0466-30-1816藤沢市アートスペース

【開催記念プレゼント】

展覧会を見て、アンケートにご協力いただいた方先着100名様に、猫まみれオリジナル缶バッチをプレゼント!!(新田猫もいるよ!)
期間:6/9(土)~6/17(日)まで

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