2017年4月4日

子どもたちの成長を願う節句人形が大集合!「男の子と女の子のお雛さま~桃と端午の節句人形~」展(平塚市博物館)

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平塚市博物館では、春季特別展として、男児・女児のすこやかな成長を祈る春の節句人形が勢ぞろいする「女の子と男の子のお雛(ひな)様」展を開催中だ。
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同館所蔵の、江戸時代から昭和までに作られたひな人形と五月人形30組以上を展示。
同展の展示品で特に古い作品の1つは江戸時代中期の享保年間に制作された「享保びな」。1体1体のサイズが大きく、能面の様なつるりとした顔に、切れ長の目、鼻、口など小さめのパーツが特徴的。
現在のひな人形は殆どは江戸時代後期に誕生した「古今びな」がルーツ。顔立ちは目が大きく、生き生きとした表情をしている。
 
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江戸時代の享保びな
 
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明治時代の古今びな
 
一般にひな飾りは女児が生まれたお祝いとして、母方の祖父母が贈るという慣習があるが、まとめて段飾りとしてセットで売られるようになったのは大正時代ごろから。大正以前は親戚らがそれぞれに贈ってきた、大きさもバラバラの人形を合わせて飾る形式で、お内裏様、三人官女、五人囃子という定番の人形の他に、藤娘などの舞踊人形、恵比寿様、勧進帳、高砂、浦島太郎といった歌舞伎や能、物語、伝承を象った人形など、多彩な節句人形が多く作られていた。こうした、今では珍しくなった人形も展示の見どころの一つ。
 
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左から小野小町(明治25年)、牛若丸と鞍馬の大天狗(明治25年)、花咲かじいさん(昭和3年)
 
 
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来場者に人気なのは、平塚市民の堤静夫氏・眞理子氏夫妻から寄贈された、500組を超える豆雛のコレクション(上写真)。手のひらに乗るサイズから指先に乗る程のものまで、紙、ガラス、貝など素材も様々。小さなおひな様たちに合わせたサイズのお道具なども可愛らしく、立ち止まってじっくり見ていく来場者も少なくないとか。
 
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左から武者絵と五月人形、金太郎(明治25年)、加藤清正(昭和戦前)
 
端午の節句に飾る五月人形や武者絵などは同会場に5組40体を展示する他、4月1日からは常設展示室1階の寄贈品コーナーにも、昭和初期から現代までの五月人形が展示される。
 
「これだけの多くのひな飾りが一堂に会することも滅多にありません。おひな様のお顔立ちや衣装など、時代の推移による移り変わりにも注目してみてください」(同館学芸員・浜野さん)
 
【男の子と女の子のお雛さま~桃と端午の節句人形~】
◆日時:2017年2月25日(土)~5月7日(日)、9時~17時(入館は16時半迄)
場所「平塚市博物館」(平塚駅より徒歩20分) 地図
※バス利用の場合:平塚駅より「本厚木駅南口」行きor「田村車庫」行き、「コンフォール平塚前」下車徒歩3分
休み月曜日
料金無料
内容江戸時代から昭和までのひな人形と五月人形を30組以上展示
※会期中展示資料の一部を入れ替え
関連催事
<記念講演会>
・4/8(土)14時~15時半「端午人形の魅力」講師:林直輝氏 (吉徳資料室長)
・4/30(日)14時~15時半「雛祭りと端午の節句」講師:大島一敏氏(東玉人形の博物館副館長)
いずれも会場は講堂、参加自由
<展示解説>
4/16(日)、5/6(土)
各13時~(50分程度)。会場は特別展示室、参加自由
問い合わせTEL0463-33-5111平塚市博物館
 
(更新日:2017.4.4)